慶應で産みたい*つんブログ

36歳妊婦 日々迷走

全盲の方と電車と妊婦の私

電車に乗ったら優先席が二席空いています 車内は座っている人と立っている人が同数程の混み具合です

妊婦のあなたはその一席に座りました

すると隣の車両から白杖を持ってサングラスをかけた男性がお一人歩いてきました

立っている人々にぶつかりながら「すみません」を繰り返しつつ扉の脇に立たれました

 

あなたならどうしますか?

 

 

 

 

「ここ空いていますよ」

 

と声をかけることを私は思いつきました

しかし何も言いませんでした

 

次の駅で隣の席に女性が座りました もう空席はありません

それから二駅過ぎ、私が降りる一つ前の駅で乗客が数名降りて通路や座席が少し空きましたが空いたそばから埋まりました

私は自分の手荷物を座席に置き、その男性のそばへ行き声をかけました

「すみません 座席が空いていますよ 座られますか」

「あ、 そうですか はい ありがとうございます」

「ご案内しますね」

「どの辺りですか」

「右後ろです あと一歩前で…」

「ありがとうございます ありがとうございます」

 

男性は無事座られ、私は一駅分立っていただけで次の駅で降りました 周りの乗客が冷たい目で見ている気がして顔を上げられませんでした

電車を降りてしばらく落ち込みました

どうしてすぐに声をかけなかったのか

何が「空いていますよ」だ 自分が座っていたんだろう

男性はきっと全盲でした 座った方が楽だろうな安全だろうなと思いつつ、声をかけることをためらってしまった この時私自身の体調は良く、立つことは問題なかったのに譲れませんでした ただ声をかけることに躊躇してしまったのです お節介とか断られると気まずいとか、そんな程度の理由で

その後夫に話したところ

「なかなか声をかけられないものだよ 最終的には声をかけられたから良かったじゃない」と言いました  そこで私はたった三駅間でもためらってしまった自分がとてもイヤなのだと気付きました 落ち込んでる理由はそれかと 気にし過ぎ 考え過ぎ だからうつ病になるんだ とも思います

それでも、自分が一番自分の行動を見ています お腹の子どもも見ています 子どもに良いと思われる行動をとることをためらう人にはなって欲しくないと強く感じました

ごちゃごちゃ考えずに行動できる人になる!!!母は強しと言いますし、強く優しい人にはなろうと思いました!!!